
About Us
AOGIRIは、全国の10大学約50名で「胎内被爆者の証言集『生まれた時から被爆者』を英訳し、託された想いを「世界に届けながら、学び合う」ことを目指して、2021年より活動している団体です。
2021年2月、当時関西学院大学の学生であった現代表の貞岩が、授業を通して、胎内被爆者である二川一彦氏に出会ったことがきっかけで始まりました。
その中で紹介されたのが、『生まれた時から被爆者』というタイトルの証言集です。
「英語に翻訳できたらうれしい」という声を聞き、英訳プロジェクトを立ち上げ、証言集を英語にするだけでなく、「大学生らしく証言集に何かを学んでいきたい」という想いから、全国の大学生に呼びかけ、AOGIRIを設立しました。
Name
アオギリは、中国南部・東南アジアが原産の落葉広葉樹の高木です。
日本では沖縄、奄美大島に自然分布しています。木の樹皮は緑色で滑らかですが、生長と共に灰褐色を帯びて縦に浅い筋が入るようになり、春に芽吹いて、赤色の芽を勢いよく伸ばします。
原爆投下の際に被爆した樹木のひとつであり、その中でも代表的なものとなっています。
被爆アオギリ二世と見られているアオギリも自生しており、多くの2世が元気に育っています。
”AOGIRI”という名前には、
「被爆樹木アオギリが種をとばして、命をつむいでいるように、
今を生きる私たちが、できることをつむいでいく」
「何かを語らずとも、自分たちに学びを積みあげていく」
という意味を込めています。
Message

私が「原爆」を知ったのは5歳の時です。当時の写真を見てではなく、アオギリのうたを聞いて、「原爆」を意識しました。
被爆証言を聞き、証言集を読むと、あまりの重さに「継承していこう」と口にすることをためらってしまいます。
広島と長崎で起こったことは、ずっと終わることはなく、被爆者はずっと被爆者のままなのです。
今もなお続いている出来事を私たちはどう考えていくのでしょうか。
広島で生まれ育ったから「ヒロシマ」を考えないといけないと思っているわけではなく、この社会を考えていく上で「ヒロシマ」は考えなければならないことだと思ってAOGIRIを運営しています。
この活動を通じて、少しでも多くの人に、教科書に書かれているようなヒロシマとナガサキではなく、自分自身が考えるヒロシマ・ナガサキを持って誰かと話をしてもらえたらと思います。
代表 貞岩しずく
History
2021
02
胎内被爆者の二川和彦氏との出会い
04
証言集の英訳プロジェクトを立ち上げる
06
英訳メンバーの募集を開始
07
AOGIRIを設立(10大学約50名)
08
英訳開始
12
draftの完成(2024.08まで修正を繰り返し実施)
2022
02
英語の監修開始
04
関西学院大学 大阪梅田キャンパスにて記者会見を実施
08
第9回胎内被爆者のつどいにてシンポジウムを実施
「胎内被爆者の想い、次世代に託すもの:証言者と翻訳学生との対談」
08
第10回胎内被爆者のつどいにてシンポジウムを実施
01
関西学院 千里国際高等部にて出前授業を実施
2023
「胎内被爆者の想い、次世代に託すもの:証言者と翻訳学生との対談」
12
英語版証言集の電子書籍版を公開
08
第11回胎内被爆者のつどいにて、
英語版証言集のお披露目会を実施
06
クラウドファンディングを実施(2024.07.31まで)
02
英語の監修終了、デザインの制作開始
2024
2025
03
広島市南区似島にてOND広島を実施
01
2024年度「国際交流奨励賞」を受賞